旅行記「2005年6月/夜行列車で行く名古屋滞在18時間万博ツアー」その5

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その5「万博見聞1」

雨天の敷地内を歩く僕ら。
径の小さな折り畳み傘からはみ出した肩が雨に濡れる。
さて、何を見て回ろうか?

万博の目玉と言えば「マンモス」を思い浮かべる人が多いだろう。
僕らも当然そのつもりだった。
それと僕が個人的に見たいと思っている企業パビリオンが 三菱の「もしも月がなかったら」。
先日万博に訪れた後輩のNAOくんが「絶対みた方が良い」との勧め だったので気になっていたのだ。

会場入り口に程近い辺りでは、各企業のパビリオンが軒を連ねており来場客を魅了する。
僕は早速「もし月」を見に行きたかったのだが、雨天にもかかわらず どえらい行列ができていたのでとりあえずその場はスルーした。
ならばマンモスはどうかと思ったが、日に10万人もの人がわんさと 押し寄せて来る万博にあって、そもそも待ち時間を惜しむこと自体がナンセンス な話。
結局「あれも待つし、これも人多いそうだし」なんてやってるよりは 一つずつ手堅く行列待ちをした方が良さそうだと判断。
僕らは目の前にあったいかにも対象年齢が低そうな「わんパク宝島」を見てみることにした。 並んでいる人達の客層を窺うと9割方が子供連れ。
んん〜、まいっか。


<お子様向け>

成人男子×2という取り合わせはここでは希少な存在だった。
とはいえ、男はいくつになても少年の心を持っているもの。
子供向け科学雑誌の特集みたいな様々な展示を見て僕らは結構楽しんだ。
子供達に混じって。


<これはロボットです。いかにも。>


<これもロボットです。すごいね。>

わんパク宝島を後にし、次に訪れたのはNPOやらNGOやらが主催する 「地球市民村」。
よっちゃんの興味を引いたらしい。


<地球市民村>

こちらでは地球環境にやさしい研究についての展示等が目白押しで、 みんないろいろ考えているんだなあと感心させられた。
しかし、ここで一番人が押しかけているのは「アースドリーミングシアター」という癒し系空間。
まあ、ぶっちゃけると格好の昼寝スポットでもある。
恐らく来客の9割9分9厘9毛がドリーミングっつーかスリーピングを目的にやってきたのではないか。
僕らもわずかな空きスペースを確保し、そこに横になってしばしグッタリした。
よっちゃんは早くも寝息を立てている。
完全に昼寝モードだ。
僕はこういう場所だと自分の荷物を盗まれやしないか不安になるタチなので、 目は閉じていたものの、神経は終始自分の荷物に集中させていた。

暗い空間で視覚を封じられた状態だと、聴覚が鋭敏になるような気がする。
少し離れた場所でカップルのイチャつくやりとりが聞こえる。
反対方向では家族サービスに疲れたお父さんが、グズっている子供をあやしている。
雨はまだ降っているだろうか。

(つづく)



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