7:00にセットしておいた僕とハマオの携帯アラームが鳴り響く。 外をのぞくと空は晴れ渡っている。決勝に相応しい好天気だ。 テレビをつけてチャンネルをあれこれ回していると昨日の準決勝を取り上げている番組があったので思わず見入る。 何度見てもよく勝ったもんだなぁと感心。 今日の相手、京都外大西は駒苫と同じように驚異的な粘り強さで勝ち上がってきた相手。 さすがは関西エリアだけあってテレビでは京都外大西がどのように駒苫を攻略すればよいかがテーマにされていた。 そうだ、ここは僕らにとってアウェイなんだ。 朝食でも僕らは念入りに願掛けをする。 京都の食い物が思いつかなかったので、コンビニで買ってきた「お好み焼きおむすび」(まあ関西ってことで)にかじりつき、今日の相手を食ってやるぜと息巻いた。 ![]() ![]() <関西勢に食らいつけ!!> ほぼ予定通りにホテルを出発した僕らは新大阪から御堂筋線で梅田に出た後、 JR大阪駅のハイウェイバス売場に行き帰りの夜行バスのチケットを買い求めた。 行きは買いそびれたが、なんとか帰りの便はゲットすることができた。 帰りの心配が無くなったところで阪神電車に乗り換えて甲子園駅へ。 電車の中では"KOMAZAWA"とプリントされた帽子やシャツを身に着けた人が大勢いた。 甲子園のホームページでは決勝戦は10時に開場するとあったので9:00くらいから並べばいいだろうと タカをくくっていたのだが、電車がこんだけ混んでるとなるともう行列ができているかもしれない。 9時ごろ、いよいよ決戦の地である甲子園に到着。 予想以上の人ごみに僕らは少し面食らってしまったが、3塁側アルプス席の行列に並んで チケット売場のオープンを待った。 ![]() <聖地・甲子園に到着!!> ![]() <人すげぇえええ> 混雑のせいなのかよくわからんが10:00ではなく9:30にチケット売場がオープン。 首尾よくチケットを購入し、応援グッズとしてメガホンも購入。 「甲子園まんじゅう」も本当に売っていたが、炎天下にさらして傷むとまずいと思い帰りに買うことに。 ![]() <メガホンを手に入れた!> キレイだなぁ・・・。 純粋にそう思えた。 空の青さと、天然芝の鮮やかな緑と、試合前の静謐な雰囲気が何とも言えぬ心地良さを与えてくれた。 「甲子園でいっぺん阪神戦観てみ。ファンじゃなくても最高やで!!」 大阪出身の上司にそう言われたことがあったが、確かにこの佇まいは東京ドームや札幌ドームには無いものだ。 これからどんな熱戦が繰り広げられるのだろうか。 ![]() <決戦の舞台> 試合が始まったらもう離席することはできないだろうと思い、時間はまだ11時にもなっていなかったが 腹ごしらえをすることに。 交代で弁当でも買ってこようってことになり、まずはハマオが先に席を立つ。 僕はその間にいろんな友人宛てに甲子園の写真を添付したメールを送りまくった。 思えば今日のこの為にカメラスペック重視の携帯に機種変したと言ってもいい。 15分程してハマオが戻ってきた。手ぶらだ。 「甲子園カレーってのを食べてきました」 おっ、そんなもんがあるのか。じゃあ俺も!!と次は僕が席を離れる。 阪神ファン御用達かどうかは知らないが、売店で「甲子園カレー」を買いその場で食した。 ![]() <甲子園カレー(500円)> この凍った水は試合中に貴重な水源となるだろう。 ハマオにビールと水を渡し、試合開始2時間前ではあったが勝利を祈願して乾杯。 神宮球場で飲むビールもうまいが、甲子園で飲むビールもまた格別ですなあ!! ![]() <甲子園に乾杯!!> 時刻が経つにつれ、スタンドは大勢の観客で埋め尽くされていった。 僕らの陣取るアルプス席ってのはひとつひとつの座席の間隔がとても狭く、満員時の通勤電車みたいになる。 そんな中、僕とハマオの斜め前に座っていた一人の若者が話し掛けてきた。 若者:どちらからいらしたんですか? こば:東京からっス!!出身は旭川なんですけどね!! 若者:僕は横浜からなんですけど、高校は旭工だったんですよー。 と、こんなところで(まあ駒苫応援なんだから北海道に所縁の人が多いのは当然だけど) 意外と身近な人に遭遇。 さらに話を進めて年齢や出身中学を聞くうち、もしかすると僕の従姉妹を知っているかもと思い聞いてみた。 こば:B中ってことはさ、Mって女の子知らないかな?従姉妹なんだけど。 若者:ええっ、Mったら小・中一緒でしたヨ!!よく遊びました。 こば:おおっ、すげぇ偶然じゃん!! と、こんなところで身内の話を聞くとは思っても見なかったのだが、さらに僕はこの若者(以下、クロちゃん)から ひっくり返るほど衝撃的な事実を知らされたのだが・・・ここではとても書けない。 兵庫県まで足を運んで北海道トークができるのも甲子園の醍醐味かもしれないが、ここで 駒苫の練習が始まった。 にわかにスタンドから歓声が起こる。 隣りを見るとハマオが既に目に涙を浮かべていた。 昨年の感動がフラッシュバックしたのだろうか。 今日の試合は簡単じゃないのはわかってる。 けど、彼らはそのプレッシャーに気圧されてる様子が感じられず、むしろ風格さえ漂っている。 僕らが気に掛けるのは余計なことなのかもしれない。 午後1時。 この日、気温云々はどうあれ日本で一番暑い夏を迎えた場所で、一番アツい試合の開始がコールされた。 (つづく) |