Phase-04



2004年8月24日(火)
入院3日目


下半身麻痺から一夜明けた入院3日目。
もう麻酔も切れ、すっかり体は自由になっていたが午前8時の先生の回診があるまでは ベッドから起き上がってはいけないとのことなので、テレビを見ながら過ごす。

8時32分、先生がやってきて傷口を調べる。
特に出血も無く、問題ないとのこと。
これで久しぶりに自分の足で立つことができる。

手元に水分を切らしていたのでスポーツドリンクを購入し、喉を潤す。
そして顔を洗い、9時の点滴を待つ。

9時過ぎに新しい点滴が射される。
このときの検温では37度2分。自分では感じないのだが熱が上がっている。
点滴のあと、傷口に当てるガーゼ交換の説明を受ける。
これから退院までは毎日ケツにガーゼを当てることになるのだ。
ガーゼをテープで留め、その上からスケスケの編みパンツを履く。
こいつは見た目が非常に情けない格好で、後ろはガーゼを当てているからいいものの、 フロントビューは・・・まあそんな感じだ。

それから薬剤師の人がやってきて、これから毎食後に飲むことになる薬を10日分 ドサッと渡された。

ところで手術後に一番気になるのはやはり排便排ガス
たいてい手術後2日目以降に便が出てくるようになるらしいのだが、 僕は翌日にして便意らしきものを催し、トイレへ駆け込んだ。
便座に腰掛けただけで創部が軽く痛む。
しかし出さないわけにゃあいかないので恐る恐るイキんでみる。
結果、出てきたのは便というよりは血の塊のような物。
まだ食事を摂っていないんだから当然といえば当然か。
しかしながらその後が大変。
覚悟はしていたことだが血が出る出る。
男は血を見るのに慣れてないから大変だ。
トイレットペーパーを多量に消費し、ようやく出血が沈静化したところで初めてのガーゼ交換。
こいつは大した手間ではないが、事あるごとに交換すると思うと面倒なものだ。

そしてお昼。
ようやく食事にありつける。
メニューは入院初日に食べたものよりは多少具の入ったうどん。
それとトマトと湯通ししたキャベツ。あとプリン。
普段ならこの程度の量では満足しないが、極度の空腹下にあってはどんなものでも心にしみる味だ。
今の僕なら例えうまい棒1本だけでも狂喜して食べるだろう。

午後からは本当に何もすることがない。
そして何をする気力も起きない。
売店で水と雑誌を買ってきて時間をつぶす。
それから今日1日は入浴ができないとのことで、温かいタオルを渡され全身を拭いた。
基本的に毎日入浴している僕にとっては早く湯につかりたいところだが、これもあと1日の辛抱だ。

夕食。
メニューはお粥+おかず数点。だいぶ人間らしい食事になってきた。
でも早くガツガツ食べられるようになりたいなあ。
国道を挟んで病院の向かいにそびえ立っているびっくりドンキーがうらめしい。

入浴できないとはいえ、さすがに髪だけは洗いたいので夜は浴場の洗面台で久々の洗髪をする。
ついでに中途半端に伸びてドロボーヒゲ状態だった髭もキレイに剃り落とした。

消灯時間も近くなり、ひたすらメールを送りまくって時間をつぶす。
この病院では病室での携帯電話の通話以外はメールもネット接続もOKなのだ。
これは時間を持て余す入院生活ではとても助かる。

そしてオリンピックの野球の敗戦に愕然としながら床についたのだった。



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