アリログ第1週(1〜7日目)



2004.07.31(Sat) 1日目
朝。
先週のアリ捕獲リベンジ。
ブログ等でアントクアリウムを扱っているサイトが沢山あったので、 捕獲方法について情報を集める。
僕に一番合っていると思ったのは以下の方法。

1.手ごろな棒などを用意し、餌に群がるアリを適当に物色
2.棒にアリが触れたら、そのまま少し昇ってくるところを見計らってビニール袋へ投入
3.ビニール袋の底にアリを追い込み、クリップなどで袋の半分くらいの位置を留める
4.1から3を繰り返し、アリを投入するたびにクリップを外して底に集める
5.フタを開けた状態のアントクアリウムの容器にビニール袋の口を固定する
6.クリップを外し、アリをアントクアリウムに移動させる
7.アリが全て移動したところで、袋の底の部分を切り取る
8.アリが逃げないように切り開けたビニールの底からフタを入れて閉じる

上記の戦術により、見事近所の公園でアリさん達を捕獲!!
土曜の朝っぱらから図体のでかい男がアリを物色する姿は、きっと奇異の目で見られていたことだろう。
でも気にしないさ。


<アリさんゲット!!>


<セロテープで袋を固定>


<ジョイント完了>


<無事フタも閉じました>

いきなり見知らぬ世界に拉致られてきた5匹のアリ達。
実は下記の写真には6匹写っているけど、1匹は捕獲の際に脚を折ってしまったらしく 思うように歩けない状態だったので外に帰してあげた。
でも今思うと、巣に返したわけではないので結局のたれ死んだかもしれない・・・。すまん。


<ここは・・・どこなんだッ!?>


<いきなり脱落者。ごめんな>

最初は全く統率のない動きでチームワークに不安を感じさせられたけど、 投入から3時間ほど経過したところで1匹のアリが隅っこをカリカリかじりだした。


<もしかして・・・掘れるのか?>


<働き者の2匹>

それを皮切りに待望の掘削作業開始。
とはいえ真面目に働くのは2匹だけで、残り3匹は中央あたりで談笑(?)してる。
でも作業開始から2時間ほどたった頃、急に5匹全員がフル稼働で穴を掘り出した。
このまま見守っていたったが、ちょっと外出。

帰宅後、部屋の灯りをつけてびっくり。
すげー掘り進んでる!!いや、それだけならさして驚かないんだけど、まだ掘り続けてる!!
作業開始から8時間近くたってるのに!!
まあ、掘り続けてるのは1匹だけなんだけど(恐らく最初に掘り始めたアリだろう)。
他のアリ達は疲れたのだろうか、それぞれじっとしたままだ。


<まだまだ掘るぜ!!>

ちなみにこれを書いてる午前1:30。いまだにあのアリは何かに取りつかれたかのように掘り進んでいる。
もう穴は5cmほどの深さだ。
部屋が明るいのがよくないんだろうか・・・。過労死しないでおくれよ。
それにしてもこんな小さなアリさん達だが虫眼鏡で拡大して見てると実に多彩な動きをする。
特に体に付着したジェルをこすり落とす「グルーミング」という動作はなかなか愛らしい。
水もエサも不要のこのアントクアリウム、乾いた都会生活に癒しを与えてくれそうだ。

2004.08.01(Sun) 2日目
暑さで7時くらいに目覚める。
いつもならそのまま扇風機をセットして二度寝へとなだれこむところだが、アントクアリウムの様子が 気になったので起き上がる。
アリ達は依然として掘削作業を快調に進めていた。


<何時間働きつづけるのだろう・・・>

一匹だけ、穴の入り口でじっとしたままピクリとも動かないヤツがいる。
2日目にして早くも1名脱落者か?と不安にかられたが、残りのメンバーは彼女(働きアリはメス)に 目もくれずひたすら穴を掘り続けている。
まあ、本当に死んでしまっているのなら後で手厚く葬ってやろうと思い、再び布団に転がり込んだ。


<全く動かないあのコ>

10時くらいにまた目が覚める。
もうこれ以上眠れそうに無いので布団を片付け、机の上のアントクアリウムを覗いてみる。
どうやら死んだと思っていたアリは休んでいただけのようで、今は5匹とも元気に動いてる。よかった〜。


<死んだわけではないようです>


<どうやら穴を分岐させる模様>


<もうすぐ第1通路が地上と開通!>


<あと少し!みんなで掘りまくれ!>


<ヤッター!開通!>

だんだん彼女らの性格がわかってきた。

5匹のうち2匹はすごい働き者。キャリアウーマンといったところか。
特に1匹は過労死しないか心配になるほど不眠不休に近い状態で働く。

もう2匹はまあまあ働き者。バリバリ働くというわけではなく、出世欲が無さそう。

で、困り者なのが残りの1匹。滅多に働かず、死んだようにじっとしてることもあれば、天井や壁づたいに 歩き回ってたりする。働くのは本当に稀。


<私には関係ないわよ!!>

でもこのサボタージュな彼女は恐らく自分らの置かれている状況に気づいてるのかもしれない。
仕えるべき女王も居ないということ。
いくら掘り進もうと、そこには何も無いこと。
天井に空けられている小さな空気穴の存在も理解しているようで、いつもそこに頭を突っ込もうとする。
「働いたってどうしようもないじゃない」そんなことを呟いているのだろうか。


<よーし、各自休憩〜>


2004.08.02(Mon) 3日目
起床時に最初にアントクアリウムの状態を1枚撮影するのが日課になってきた。
これが朝(5:27)。


<今日はどれくらい掘るのかな?>

で、これが帰宅後(19:59)。


<今日もたくさん掘った!!>

初日〜2日目までの猛烈な勢いは見られず、手を休めている時間の方が長くなってきた。
穴を掘るのも計画がうまく立っていないのか、こっちを少し掘ったと思ったら今度は全く違う場所を 掘ってみたりする。いずれにしても長時間の作業には及ばない。
珍しく5匹揃ってのミーティングらしき光景が見られた。
今後の方針について話し合っているのだろうか。


<ミーティング?>

結局寝る前になってもこれといって目立った動きは無かった。
明日はどうなるだろうか。


<みんなでグルーミング>

2004.08.03(Tue) 4日目
さてアントクアリウム4日目。
まずは起き抜けの1ショット(5:32)。


<うまく写ってないけどだいぶ入り組んできました>

んで帰宅後(20:48)。

<裏側もだいぶ掘れてきました>

奥行きがうまく撮れてないけど、通路がメビウスの輪のような感じになってきてる(別にねじれてるわけじゃないけど)。
でも計画性は感じられないなぁ。居住区みたいなのは作らないのかな。
穴の中でくつろぐ様を見てみたいんだけど。

あと思ったんだけど、このチームはグルーミングを2匹1組ですることが多い。
横になっている1匹をもう1匹が丁寧に頭からつま先まで手入れしてあげてる。
さながら人間のマッサージにも似た光景だ。
だけど箱には5匹しかいないので、1匹だけあぶれてしまうことがよくある。
やっぱり偶数にしておくべきだったか。


<キレイにグルーミングしてあげます>

ちょっと掘りカスが散らかってきてるんだけど、すばしっこいのでなかなかフタを開けられない。
掃除は明日にするか。


<なんだかバラバラに行動>

2004.08.04(Wed) 5日目
5日目。
いつもの朝抜けショット(5:36)。


<あんまり掘ってないようです>

んで帰宅後(19:42)。
ちょい露出いじって暗めで撮影してみた。
左側に右下へ向かう穴を掘っているようだ。
本格的な穴としてはこれで3つめ。


<深めに掘るのかな?(いつもの裏側を撮影)>


<今日もいつもの働き者達が働く!>

冷蔵庫に入れると冬眠状態になって動かなくなるので、そのスキに掃除するといいらしく とりあえず冷蔵庫に10分くらい突っ込んでおいた。
そしたら確かに全員硬直状態になってたんだけど、どいつもこいつも掃除するにはとっても 邪魔なポジションで固まってやがるので結局作業できず。くそっ。

それにしてもグルーミングの仕草が相変わらずかわいい。
キスに似たシーンも。まあ女同士だけど。


<マウス・トゥ・マウス!>

2004.08.05(Thu) 6日目
[日記]
朝ショット(5:22)。


<だいぶ掘りカスが溜まってきてます>

どうやら今度は上を目指すようだ。
もう地上は穴だらけ。


<彼女(左下)はいつ休んでるんだろう>

帰宅後の夜ショット(20:11)。
さすがにそろそろ掃除が必要なようだ。


<相変わらず見事な仕事ぶり>

彼女達がなるべく一箇所に集まっているときを見計らって、冷蔵庫へ投入。
冬眠状態になったスキを狙う。
今回は作業しやすいポジションに落ち着いてくれていたので、ここ数日分の 掘りカスを一気に排除した。


<割り箸とスプーンで地道な作業>


<すっかりキレイに!>

カスが無くなったのがよかったのか、フタを長時間開けたことによる換気がよかったのかは 定かでないが、彼女達は暖を取り戻した後は物凄く活発に動くようになった。
これは新たな展開が期待できるかも?

そういや昨日のトリビアの泉で、「働きアリはみんなバアさんである」なんてトリビアがあったらしい。
内勤よりも外勤の方が年寄りだったとは驚きだ。
そうなるとウチの彼女達もみんな余命幾許も無い身ということなのか・・・。

2004.08.06(Fri) 7日目
今日で一週間。
まずはおはようの一枚(5:29)。


<今日も掘る気マンマンのようです>

そしてただいまの一枚(20:17)。


<でもそれほど掘った様子はありません>

昨日掃除したばかりなのに、もうカスが溜まってきている。 見た目にはそれほど掘り進んだようには見えないけど、微妙に通路が拡張されているような 箇所も見受けられる。


<これからはどこをどう掘るのか>


<斜め下からの一枚>

観察から1週間を経て思ったことがある。
昆虫である彼女達アリはれっきとした生物だ。
つまり食べなきゃ生きていけない。
そしてその食べ物はアントクアリウムのジェルのはずだし、恐らく食べてると思われる仕草も見られる。 そこまではいい。
じゃあ、排泄はどうしてるんだろうか?
排泄物らしきものは全く見当たらない。
この辺、アリの生態についてちょっと調べてみる必要がありそうだ。






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